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不調の発生する原因

不調の発生する原因

健康を得るためには、身体になぜ不調が発生するかを理解し、その原因を取り除く必要があります。
そのメカニズムについて、以下のように項目にわけて説明して行きたいと思います。

1 そもそも不調はなぜ発生するのか。
2 スタート地点はどこなのか。
3 具体的にはなにがどうなると不調になるのか。
4 はっきり症状として自覚する前に前兆などはないのか。
5 人それぞれ不調が違うのはなぜか
6 対処方法はあるのか


1、そもそも不調はなぜ発生するか。

不調とは体が教えてくれるサインだと考えています。
生命を維持する仕組みとして自律神経というものが存在します。
その自律神経が生命維持に必要なエネルギー【ATP】が不足してくると、様々な形で本人が気付くように教えてくれるわけです。これが不調です。

2、スタート地点はどこなのか

自律神経が呼吸に関わる筋肉を緊張させます。これは、臨床を続けている中ではっきりと手応えを感じてきて辿り着いた答えです。
体調のすぐれない方は必ず呼吸が浅くなっています。
また、肋骨周辺が硬く弾力を失っています。
これを僕は呼吸筋のロックと呼んでいます。これが身体全体に影響を及ぼして不調を起こすのです。

3、具体的には何がどうなると不調になるのか。

様々なストレスの蓄積により(気候の変動、人間関係などの精神的なもの、疲労の蓄積など)、自律神経が、生命維持に必要なエネルギー【ATP】の不足を感じるとエネルギー消費を抑えるために、呼吸筋をロックします。
呼吸筋をロックすると肋骨の動きを制限かけることができ、同時に背骨の動きも制限がかかります。
これは人間の動きを全般的に制御出来るだけではなく、思った通りに体を動かすことが出来なくなるために精神的にも制御が可能になります。
そうなると本人としては、痛みや可動域制限が起きて不調と感じるようになるわけです。

4、はっきり症状として自覚する前に前兆などはないのか。

呼吸筋ロックがかかるとまず肺気量が減少します。
このことにより【呼吸が浅くなる】【疲れやすくなる】などが起こります。
同時に脳への血流が低下します。
これによって【めまい】【難聴】【耳鳴り】【鼻の通りが悪くなる】【頭痛】【視力低下】などが起こります。
脳だけではなく四肢(手足)への血流も減少します。
これは【手足の先が冷える】【手荒れ、足裏のカサつき】【静脈瘤】【蕁麻疹】【手足の強ばり】
などを引き起こします。
また背骨の動きが制限される事で脳脊髄液の循環にも制限がかかります。
このことはドーパミンセロトニンなどの副交感神経誘発物質の分泌を阻害し、内臓全般に大きな影響を及ぼします。
身体に起こる様々な現象は、呼吸筋ロックによって起こされるということです。


5、人それぞれ不調が違うのはなぜか?

生き物は個体差があることが特徴です。
弱点にも個体差があるので、発生する不調の違いとして現れます。

6、対処方法はあるのか。

あります。
【ATP】を増やし関節の癒着をとればいいのです。
具体的には、食生活の改善があります。これは【ATP】を増やすことを目的とした食事法を取り入れることです。【ATP】を増やすには身体が飢餓を感じることが重要です。
身体が飢餓を感じることでミトコンドリアが活発に活動し【ATP】を大量に生産してくれるのです。
また、関節の癒着を取ることに関しては、膠原線維の性質を理解し、温めて溶かして剥がすことで可能になります。

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